抽象度とは?
抽象度というのは、苫米地英人氏が広めたとされる思考法です。
簡単に言えば、物事を具体的に見すぎると視野がかなり狭まるので、抽象的に見てもっと視点を視野を広げようという話です。
例えば、ある人に対して以下のような情報があるとします。
東京都渋谷区に本社を置く〇〇商事で働く田中さん(30歳)
これはとても抽象度が低い(具体的)な情報です。
この事例の抽象度を上げていくとこうなります。
〇〇商事の社員
↓
渋谷区に勤めるサラリーマン
↓
日本のサラリーマン
↓
日本人
↓
人間
といった具合です。徐々に情報があいまいになっていますよね。
このように情報をより俯瞰で見ることを抽象度を上げると言います。
要は、物事の表層だけを見るのではなく本質を見るようにするということです。
抽象度を上げて考えるメリット
ネットビジネスを行う上で100%正解と言えることはありません。
玉石混交のたくさんのノウハウの中から本質を見抜き必要な情報を身に着けていく必要があります。
それらのノウハウのうちの表層だけ見て真似をしているだけでは、本質を見抜く力はつきません。
例えば、トレンドブログの書き方を教わるときに「キーワードのずらし」を教わるとします。
抽象度の低い人は、これをトレンドブログにしか活用できません。
しかし、抽象度を上げて考えることができる人は、本質が見えます。
例えば「ずらし」というテクニックは、ライバルの多いキーワードから少しずらしたキーワードをタイトルにすることで上位表示を狙うというものです。
抽象度を上げて俯瞰的にこのテクニックを分析すると以下のようなことがわかります。
・ライバルのいない場所で戦う「ブルーオーシャン戦略」であるということ。
・トレンドブログでは上位表示されないと稼げないのであろう。
・人の行動や心理を読むということだな。
※ブルーオーシャン戦略というのは、ライバルの多いレッドオーシャンではなく、ライバルの少ないブルーオーシャンで戦うというあれです。
「ずらし」というテクニックを抽象度を上げて考えれば、このような概念を含んでいるのです。
抽象度を上げて考えればこのようなことがわかってくるのです。
他にも、例えばセミナーなどで異業種の人と知り合いになったとします。
抽象度が低い人は自分の業界と、その人の業界という具体的な話をしてしまい
あまり実りにならない会話をしてしまいます。
一方で抽象度の高い人は、もっと共通で話せる話題を見つけることができます。
するとお互いに得るものがある実りの会話になりますよね。
抽象度が高い人はどう違うのか?
抽象度が高い=情報量は少ない
抽象度が低い(具体的)=情報量は多い
つまり、抽象度が低い人は物事を理解するのにより具体的でたくさんの情報がないと理解できません。
抽象度を高く考えられる人は、少ない情報でも理解することができるのです。
ですから、普段から抽象度を上げて考えましょうということなんです。
抽象度を上げるためのトレーニング方法
抽象度を上げるためのトレーニングは普段の生活からできます。
まずは自分のデスク周りのものを抽象を上げて考えてみてみましょう。
あなたが今、パソコンかスマホでこのページを見ているかもしれません。
私はDELLのパソコンを使ってこの記事を書いています。
このパソコンを抽象度を上げて考えてみましょう。
DELLのノートパソコンinspiron
↓
ノートパソコン
↓
パソコン
↓
電子機器
このように、身の回りのものを抽象度を上げるとどうなるか考える癖をつけるのです。
まずは簡単な例として物理空間にあるものを上げました。
慣れてきたら、さきほど説明したような「ずらし」といったテクニックや概念など目に見えないものでも実践してみましょう。
別段、難しいこともないのでぜひやってみてください。